今回はゆで卵の茹で汁に潜む危険と再利用するときの注意点を解説します。
卵の殻には雑菌がいること、ご存じでしたか?
正しい処理を行えば茹で汁を再利用することも可能ですよ。
- ゆで卵の茹で汁にはサルモネラ菌の潜む危険がある
- 茹で汁を70℃以上で1分以上加熱したら危険なく料理などに再利用できる
- ゆで卵の茹で汁に含まれるカルシウムは微量
- ゆで卵は殻付きなら濡れたままでも保存できる
今回の内容は、料理中に使う水を節約したい方におすすめです。
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目次
ゆで卵の茹で汁は危険?

ゆで卵の茹で汁には卵の殻に付着するサルモネラ菌が含まれる可能性があるため、口にするのは危険です。
サルモネラ菌は食中毒を引き起こす可能性があり、高齢者や乳幼児だと危険が高まります。
しかし、70℃以上で1分以上加熱したら死滅するのでご安心ください。
ここではゆで卵の茹で汁がなぜ危険なのか、どのような対策をすればよいのか詳しく解説します。
ゆで卵の茹で汁の再利用を考えている方は要チェックです。
理由:食中毒の原因になりうる
ゆで卵の茹で汁が危険とされる理由は、卵の殻についているサルモネラ菌が茹で汁に溶け出すからです。
サルモネラ菌は、人をはじめ、牛や豚やにわとりなどの家畜の腸内、河川・下水など自然界に広く生息している細菌です。
主に卵やお肉から感染すると言われています。
卵はそもそもにわとりの排泄物の排出経路と同じところを経由して産み出されるもの。
なので卵を産むとき殻にいろいろな菌が付着する可能性が高いのです。
なかでも危険なサルモネラ菌による食中毒の症状を挙げます。
- 吐き気・腹痛・38℃前後の発熱・下痢などを引き起こす
- 他の腸炎感染症より症状が長引く傾向がある
食中毒はもともとが辛いのに、長引きやすいなんてたまったものじゃありませんね。
私には2歳の子どもがいるのですが、アレルギー対策以外の点からも卵料理には気を配っています。
1歳のあいだは卵料理は比較的体調がよいときに。
半熟卵などすこし生の部分がある卵料理をするのは、卵が新鮮なときのみ。
そして1日の卵の摂取量は多くとも1個まで、としていました。
人によっては「神経質すぎる。」と思うかもしれませんが、なにかあったときが怖すぎたのです。

免疫力が下がっているときに1日における卵の摂取量が多すぎると罹りやすいとも言われています。
ちなみに私はサルモネラ菌の存在を、「美味しんぼ」という漫画から知りました。
料理の話や食材の話を詳しく描いているので、食べることが好きな方にはおすすめします。
ところで、お料理に金箔が乗っているとそれだけで映えますよね。
お正月だけでなく、特別な日に使うとキラキラなお料理を見るだけで気分が上がります。
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対策:70℃以上で1分以上加熱する
危険なサルモネラ菌ですが、70℃以上で1分以上加熱すると死滅することがわかっています。
卵かけご飯など、生卵が原因でサルモネラ菌による食中毒を引き起こす事例は多いです。
しかし、十分に加熱をしてからであれば食中毒になるリスクはかなり下げられます。
乳幼児や高齢者、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方などが食べる場合は、特に気をつけて加熱調理しましょう。
実際に子どもが死亡した事例があるため、油断は禁物です。
賞味期限を過ぎた卵は生で食べないように気を付けましょう。
ペットから感染することもあるため、ペットを飼っている方は十分注意してください。
触れた後はしっかり手洗い・消毒をしましょう。
- 菌をつけない(洗うなど清潔面に配慮する)
- 菌を増やさない(すぐに冷蔵庫に入れる)
- 菌をやっつける(しっかり加熱する)
サルモネラ菌による食中毒はしっかり加熱することで防げます。
正しい知識を持っておくことで安全に美味しくいただくことができますよ。
ゆで卵の茹で汁は再利用できる
ゆで卵の茹で汁はしっかりと加熱処理をすれば再利用できます。
先ほどは卵の殻にサルモネラ菌が付着している可能性があるという危険性を説明しました。
しかし、卵は通常「洗卵選別包装施設」という専門の施設で洗浄・殺菌されて出荷されます。
なので実際に菌が付着している可能性は低い・もしくは極めて少ないという意見もあるのです。
とはいえ、気分的にはゆで卵を作る前に卵をよく洗っておくことをおすすめします。
なぜなら先ほども述べたように、卵はもともとにわとりの排泄路を通って産み出されるからです。
茹で汁の再利用の案として以下の6通りをご紹介しますね。
活用案 | 注意点 |
---|---|
パスタ | 卵がお湯の中で割れてしまうことがあるため、卵とパスタを同時には湯がかない |
味噌汁 | 風味に影響が出ることがある |
お肉を茹でる | 風味に影響が出ることがある |
野菜を茹でる | 風味に影響が出ることがある |
掃除に使う | 多少臭うことがあるので室内には使用せずシンクの掃除にとどめる |
ガーデニングに使う | 完全に熱を冷ましてから使用する |
ゆで卵の茹で汁を再利用すると、風味に影響することがあるので基本的には濃い味付けの料理に活用することをおすすめします。
茹で汁を再利用すると以下のようなメリットがありますよ。
- 水道代やガス代の節約になる
- 家庭内のエコへの意識向上につながる
- 資源の節約は環境保護につながる
節約したい人や水を大事に使いたい人に、ぴったりですね。
ただし、以下の場合は使用は控えてください。
「もったいない」精神も大事ですが、安全第一にしていきましょう。
パスタ
ゆで卵を作った後の茹で汁は、パスタを湯がくのに再利用できます。
卵が茹で上がったら、においや濁りをチェックしましょう。
問題がなければ、さらに水を足して麺を湯がきます。
※パスタなどの麺類を湯がくときは、麺同士がぶつからないようにたっぷりのお湯で湯がくといいですよ。
風味に影響することがあるので、トマトソース系やミートソース系などの濃い味付けのパスタに向いています。
はじめから多めのお湯で卵を茹でて、白身が出ることがなさそうであればそのまま麺を湯がいてしまうと時間の節約にはなります。
しかし、万一白身が飛び出てしまった場合、その白身が麺に付着することがあります。
そうなると味に影響は出ますので、基本的にはおすすめしません。
味噌汁
ゆで卵を作った後の茹で汁は、味噌汁に再利用できます。
味噌汁だけでなくスープに再利用することもできますよ。
冷ました茹で汁を一度こして、においや濁りをチェックします。
問題がなければ、味噌汁や中華スープなどにそのまま加えて使いましょう。
スープのコクを引き立ててくれる効果もありますよ。
お肉を茹でる
ゆで卵の茹で汁は、お肉の下茹でに再利用できます。
1度茹で汁を再沸騰させて灰汁が出ないか確認してから再利用してください。
風味に影響が出ることがあるため、茹でたお肉をそのまま食べることはおすすめしません。(※しゃぶしゃぶサラダなど)
煮物など、味付けするものがよいでしょう。
私は油の多いお肉の下茹でや、解凍後のお肉の下茹でに用います。
今のところ風味などで気になったことはありません。
野菜を茹でる
ゆで卵の茹で汁は、野菜の下茹でに再利用できます。
1度茹で汁を再沸騰させて灰汁が出ないか確認してから再利用してください。
葉物を茹でる際はそのまま沸騰後使用できますが、根菜類は沸騰前から投入するとよいので1度冷まして使いましょう。
野菜にミネラル分を加えることができますよ。
掃除に使う
ゆで卵の茹で汁は、掃除に再利用できます。
とはいえ、多少臭いが出ることがあるので室内の床拭きは控えたほうがよいでしょう。
シンクの掃除やため湯に再利用するとよいですよ。
とはいえ、熱湯のままシンクに流すことはシンクを痛めると言われています。
使用する際は冷ましてから使いましょう。
シンクの掃除といえば、排水溝は銅製だと抗菌作用が保たれると言われています。
ステンレス製とはまた違った良さがあるため、比較して購入を検討したい方はこちらを要チェックです。
ガーデニングに使う
ゆで卵の茹で汁は、ガーデニングに再利用できます。
食べ物の成分が入っていると虫が湧きやすいのではないか…という心配を持たれる方もいるかもしれません。
しかし、そういった事例は今のところ確認されていません。
ただし、植物は熱に弱いので十分冷ましてから使いましょう。
ゆで卵の茹で汁にはカルシウムがある
ゆで卵の茹で汁には、カルシウムや微量のミネラル成分が含まれるといわれています。
これらを無駄にせず再利用することで、大事な栄養素を摂取することができます。
しかし、ゆで卵の茹で汁に含まれるカルシウムは微量です。
ゆで卵の茹で汁を活用することで必要なカルシウムの十分量を摂取できているとは思わないほうがよいでしょう。
カルシウムを摂取したい場合は従来より言われている牛乳や小魚が1番ですよ。
ゆで卵を濡れたまま保存してもいいですか?
殻付きであれば、ゆで卵を濡れたまま保存できます。
ゆで卵が茹で上がったら、そのまま冷蔵庫に入れたくなりますよね。
粗熱さえ取れたら、水気は拭き取らずそのまま仕舞って大丈夫ですよ。
粗熱が取れてから、というのは冷蔵庫内の他の食品が痛むのを防ぐためです。
濡れたまま保存するのは食品が痛む原因になるものですが、殻付きであれば例外です。
しかし殻を剥いたゆで卵は、濡れたまま保存してはいけません。
詳しく解説していきますね。
ゆで卵は濡れたまま保存できる
ゆで卵は殻付きの場合なら、濡れたまま保存しても大丈夫です。
ただし消費期限は3〜4日!
ゆで卵の殻に茹でた日にちを書いておくと便利ですよ。
もしも殻を剥いたら濡れたままはNGです。
完全に水気を拭き取りさらにキッチンペーパーで包んだままお皿に入れて冷蔵庫で保存しましょう。
殻を剥いたゆで卵は当日中に食べ切るようにしてください。
生卵の消費期限がおよそ2週間なのに比べて、ゆで卵は3〜4日とかなり短いもの。
なるべく早めに食べ切るようにしましょう。
ゆで卵は加工すれば冷凍保存OK
ゆで卵は加工すれば冷凍保存できます。
たとえば卵フィリングなどいかがでしょう。
レシピを載せておきますね。
- 固茹で卵2個
- マヨネーズ30g
- 砂糖小さじ1
- ブラックペッパー適量
材料を全て袋の中に入れて、外側から手で混ぜ込んだら完成です。
そのまま袋ごと形をならして冷凍できます。
冷凍保存で約1ヶ月は日持ちします。

私は「洗い物が出ない・手も汚れない」でこのやり方が1番気に入ってます。
たまごフィリングを作っていおけば、気分で卵サンドイッチが作れます。
パンだけでなくクラッカーに乗せて食べるのもよいですよ。
朝ごはんのネタに困ったときに大助かりです。
冷凍すると味が飛ぶので、少し甘めにしておくことがコツですよ♪
ひとつだけ注意点があります。
それは、「冷凍した卵フィリングは凍ったまま袋からお皿に移しておく」こと。
袋のまま解凍してしまうと、非常に取り出しにくいのです。
絞り出そうとしても袋の隅にフィリングが残ってもったいなく、スプーンを使うと手が相当汚れる事態に…。
凍ったまま袋を剥がしてしまうとそういったお悩みからは解放です!
初めから挟むパンの大きさに冷凍しておいて、凍ったままパンに挟んでおくのも手ですよ。
思ったほどパンが濡れることはないので安心してください。
(マヨネーズの分量の差で個人差があるかもしれないですが)

味付けしたら冷蔵保存でも長持ちするの?

濃いめの味付けなら、冷蔵保存だと約1週間日持ちします。
冷凍でなくとも、味付けするとゆで卵の日持ちは長くなります。
たとえば煮卵にすると、冷蔵保存でも4日から1週間は日持ちしますよ。
濃い味付けほど日持ちするので、もし長持ちさせたい方は濃いめの味付けにしてみてください。
あとは冷蔵庫のしまう場所にも注意です!
ドアポケットや冷蔵庫の手前の方だと、開閉するたびに外気に触れるので比較的はやく痛みやすいと言われています。
なので、長持ちさせたいのであれば温度の変化が少なそうな冷蔵庫の奥の方に仕舞うとよいですよ。
まとめ
- ゆで卵の茹で汁にはサルモネラ菌の潜む危険がある
- 茹で汁を70℃以上で1分以上加熱したら危険なくパスタ、味噌汁などに再利用できる
- 茹で汁を掃除やガーデニングに再利用できる
- ゆで卵の茹で汁に含まれるカルシウムは微量
- 殻付きなら濡れたままでもゆで卵は保存できる
日常で作るシーンが多いゆで卵、茹で汁も再利用できるとうれしいですよね。
危険を理解した上で、正しい方法にのっとって活用すれば水の節約にもつながります。
おいしく安全に卵料理を楽しみましょう。
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