おせち料理は全国で違いがある?関西・関東の違いや食べない地域も解説

今回は、全国のおせち料理を調査し「違い」などをまとめてみました。

全国のおせちについて知りたくありませんか?

  • 全国でおせちの違いはあるの?
  • 関西と関東の違いは?
  • おせち料理を食べない地域は?

確かに、他の地域のことって意外と知らないですよね!

この機会におせちについて詳しくなれば自慢できますよ♪

この記事では、日本の伝統的な文化「おせち料理」について深掘りしていきます。

この記事でわかること
  • 全国でおせちの違いは、地域によって具材が異なるなど2点
  • 関西と関東の違いは、重箱の詰め方など2点
  • おせち料理を食べない地域は沖縄県

それでは詳しく解説していきます♪

おせち料理は全国で違いがあるの?

おせち料理は全国で違いが2つあります。

  • おせち料理を食べるタイミング
  • 地域によって具材が異なる

では詳しく解説していきます!

おせちを食べるタイミングが全国で違いました。

地域によって、2つに分かれます。

1、元日におせちを食べて、2日や3日は残り物を食べてのんびりお正月を過ごす風習。

2、大みそかの食としておせち料理を食べる風習。

多くの家庭が元日から三が日にかけて食べているのですが、一部の地域では大みそかにおせちを食べているのです。

この地域差は、「お正月を迎える」ことを祝うのか「お正月を迎えた」ことを祝うかという違いからきています。

例えば、北海道・東北の一部では、「そもそもおせち料理は大みそかに食べてたもの」という説が根づいて、大みそかに年越しそばと一緒に食べる地域があります。

このように、おせちを食べるタイミングは全国で違いがあるのです。

地域によって具材が異なります!

地域によって特産品が違うので、それに合わせたおせちが文化として残っています。

例えば、茨城県の鮒(ふな)の甘露煮や栃木県の水羊羹が知られています。

関西地方では、昆布巻きの具として身欠きにしんが入ったり、甘い味付けの黒豆が入ったりするのが特徴です。

私は以前栃木県では「水羊羹をお正月に食べることを紹介したテレビ番組」を見たことがあります。

そのときは、「水羊羹って夏のイメージがあるけど、冬に食べる地域があるんだ」と驚きました。

栃木県内の和菓子屋さん年の瀬に、さまざまな水羊羹が店頭に並びます。

全国で見ると、おせちは個性がありますね!

それでは、北海道・東北地方・関東地方・中部地方・近畿地方・中国地方・四国地方・九州地方をそれぞれ紹介します。

代表的な料理
北海道氷頭(ひず)、
東北地方紅葉漬、ハタハタ寿司、カレイの煮付け
関東地方伊達巻
中部地方べろべろ、五箇山豆腐(ごかやまとうふ)
近畿地方柿なます、棒鱈の煮物
中国地方フグ、牡蠣、ママカリ
四国地方あんこ入りお雑煮
九州地方ぶり、くじら、辛子蓮根

北海道

北海道の代表的なおせちは、昆布巻きが鮭ではなく、ニシンやなますに氷頭(ひず)という鮭の軟骨の酢漬け。

また、茶碗蒸しは甘く、中には銀杏ではなく「栗」が入っているのが特徴です。

北海道は、本州などとは気候が大きく違うため、手に入る食材も異なります。

余談ですが、北海道では、アメリカンドッグに砂糖をまぶして食べる習慣があるのですよ♪

関東在住の私は、ケチャップとマスタードしか知らなかったので文化の違いに驚きました。

東北地方

東北地方で、特徴的な地域のおせちを紹介しますね!

岩手県では、鮭の身と腹子を醤油漬けした「紅葉漬」が欠かせません。

秋田県では、ハタハタが有名ですが、お正月料理もハタハタがメインです。

例えば、塩漬けしたハタハタを麹や野菜と一緒に漬け込んだ「ハタハタ寿司」が有名です。

宮城県では、カレイが獲れますが、「カレイの煮付け」がおせち料理に入っている家庭も多いです。

関東地方

関東は砂糖を多用し、甘く仕上げるのが特徴です。

関東は、伊達巻が有名ですね!

卵と魚のすり身に砂糖をたっぷりと混ぜて焼いたものです。

私は、よく小さい頃におせち料理は伊達巻しか食べなくてお母さんに怒られた記憶があります♪

子どもにも大人気で、甘いお菓子のようですよね!

関東のおせちは、醤油を使い濃いめの味付けで保存性を高めたものが残っています。

中部地方

石川県の「べろべろ」が有名です。

溶き卵を寒天で固め、和風だしや醤油で味付けしたものです。

富山では、「五箇山豆腐(ごかやまとうふ)」ですね!

これは、とても固い豆腐で崩れません。

五箇山の澄んだ水と特産の大豆を使用して古来より伝わったお豆腐です。

近畿地方

関西地方では、味付けとして薄口醤油を使います。

奈良県の「柿なます」は有名ですね。

なますに柿または干し柿を加えたもの。

京都で有名なのが、「棒鱈の煮物」です。

真鱈を干したもので、「今年一年食べ物に困ることがありませんように」と込められています。

中国地方

山口県では「フグ」、広島県では「牡蠣」が入っています。

岡山県では「ママカリ」が有名です。

四国地方

香川では、白味噌を使用した味噌汁に丸餅・大根・人参そして、あんこが入った「お雑煮」が有名ですね!

お雑煮にあんこが入っているなんて驚きですよね。

関東出身の私は、醤油ベースのお雑煮なので、カルチャーショックを軽く受けました(笑)

九州地方

福岡県ではブリ、長崎県ではくじらが入るなど近海で取れる海の幸を使っているのが特徴です。

くじらは「くじらのように太く長く生きるように」という意味が込められています。

熊本県で有名なのは、「辛子蓮根」です。

シャキシャキ食感で美味しいですよね!

お正月は帰省してゆっくり過ごす方も多いと思います!

帰省用に荷造りや準備する方に必見!旅行用の詰め替えアイデアがこちらの記事で詳しく解説しています♪

おせちは関西と関東で違い2つを解説!

おせちは、関西と関東で重箱の詰め方など違いが2つあります。

  • 重箱の詰め方
  • 祝い肴三種

重箱の詰め方

関東では、「重詰」、関西は「重盛」です。

関東の重箱の詰め方
「重詰」
裏白の葉を敷いて四隅をあけて、美しく散らし詰める。
関西の重箱の詰め方
「重盛」
上から下までぎっしり詰める。
少々振り回したり、揺れたりしても崩れないようにする詰め方。
なるべく、隙間をなくす。

私が、京都に住んでいた頃は、おせちは「いかに美しく盛るか」を大切にしているのを感じました。

例えば、ゆずをくり抜き、小鉢にしてお重に入れていました。

確かに、ぎっしり詰める関東とは違いますね!

それ以外にも、松葉に黒豆を刺してみたり、銀餡を刺してみたりなど飾りを工夫していたのが印象的です。

祝い肴三種

祝い肴三種とは、おせち料理には欠かせない「前菜」のようなものです。

関西と関東では内容に違いがあります。

関東の祝い肴三種黒豆・数の子・田作り
関西の祝い肴三種黒豆・数の子・たたきごぼう

まず、関東と関西の違いは、「田作りとたたきごぼう」です。

この三種に決まったのは歴史や文化、地域差にあります。

それでは、関東の田作りが固定した背景を説明しますね♪

関東の祝い肴は、すでに江戸時代から定まっていました。

いずれも価格が手頃な食材で、日持ちがする乾物のため運搬にも適しています。

なので、全国にも広まったのです。

次に、関西の「たたきごぼう」を説明します。

たたきごぼうは、古く室町時代から関西にあった料理でした。

大阪の高山牛蒡(たかやまごぼう)、京都の八幡牛蒡(はちまんごぼう)など、関西が優れたゴボウの産地だったのです。

ゴボウは、地中深く根を張る。

地に根を張り、細く長く家庭の幸が続きますように。

そして、一家安泰祈願の縁起物として、おせち料理の祝い肴の定番になりました。

私が、京都に住んでいたころに、堀川牛蒡(ほりかわごぼう)を使った「たたきごぼう」を食べたことがあります。

ゴボウ自体が太くて味がしっかりしているものでした。

地域によってゴボウの種類もあるようで、歴史を感じますね!

関西と関東の味付けの違いが面白い!

関西と関東の味付けは大きく違いがあります。

  • 関東では「濃口醤油」、関西は「薄口醤油」
  • 関東では「甘い卵焼き」、関西は「だし巻き」

関東では濃口醤油・関西は薄口醤油

関東のだしは色や味が濃い、関西は薄いというイメージを持つ方も多いですよね!

関西は、だしの文化が染み付いています。

なので、昆布の味を活かすために、味付けは風味づけ程度が好まれます。

濃口醤油よりも薄口醤油が一般的になったのは、これが理由です。

では、関東はと言うと、鰹節を使用するのが一般的です。

だしは「つゆ」とも呼ばれていて、「だし」よりも醤油味の強い文化が根づいています。

関東の水は硬度が関西よりも高いから、昆布だしが出にくいのだよ!

だから、鰹節が主に使われるようになったそうですよ!

関東では甘い卵焼き・関西はだし巻き

関東では、卵焼きと言えば「甘い卵焼き」が一般的ですね!

この甘い味付けは伝統的とも言えるでしょう。

一方関西では、だしが利いていて、塩味もしっかりとついているだし巻きが定番です。

この違いを考察してみましょう!

関東では甘い味付けで砂糖を使う文化が続いていて、しっかりとした醤油味付けの煮物や焼き物とのバランスを考えて甘い卵焼き。

関西では甘い味付けのおばんざいに合わせて、塩味で仕上げるためにだし巻きにたどり着いたと考えられます。

私が、京都の友人に卵焼きは「だし巻き以外考えられない」と言われたことがあります。

おそらく、卵に砂糖が入っていることが想像できないようでした。

おせち料理を食べない地域は沖縄のみ!

新年を祝うおせち料理を食べない地域は沖縄です。

実は、沖縄では「おせち」や「お雑煮」などを食べる文化がないのです。

お正月料理を食べないなんて驚きますよね!

では、代わりに食べるのはオードブルや昆布と豚肉の煮込みなどです。

沖縄は新正月(1月1日)よりも旧正月(2月1日)の方がお祝いをする家庭が多いです。

しかし、お正月に親戚の集まりがある人が多いのですが、そこに「おせち」は存在しません。

沖縄出身の友人に聞いたことがあるのですが、「お年玉」はあるそうです。

そして、旧正月になると沖縄のスーパーには果物やご馳走が並ぶのだとか!

私は、本当に沖縄におせちの重詰はないのか?調べてみると、「御三味(うさんみ)」というものを見つけました。

これは、みんなで食べるというよりも、ご先祖様に対してお供えする意味合いの重詰め料理です。

中身はかまぼこ・こんにゃく・昆布・天ぷらなどが入っています。

つまり、沖縄以外でおせちを食べない地域はありませんでした。

おせちを食べない地域は沖縄なんだね!

お正月が帰省や旅行などでスーツケースが大活躍ですよね!

しかし、飛行機の場合は目印になるものがあると便利だと思います。

そこで、家にあるものを活用したスーツケースの目印についてこちらの記事で紹介しています♪

まとめ

  • おせち料理は、全国で地域によって具材が変わるなど違いが2点
  • 関西と関東の違いは、重箱の詰め方が違うなど2点
  • おせち料理を食べない風習があるのが沖縄県

おせち料理は、全国で地域によって特産品・気候・風土・文化に影響を受けての違いを紹介しました。

関西と関東の違いは、根本的な「だし」や「調味料」から異なっているのがわかり、違いを知れてよかったです。

全国共通だと思っていた日本の風習「おせち」について、この記事を参考にしてくださいね♪

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