今回はハオルチアの子株が増えすぎたときの対処法について解説していきます。
ハオルチアは観葉植物の中でも手入れが難しく、「子株が増えたけどそのままでいいの?」と焦ることがありますよね。
見た目も変わっていくので、なんとか可愛らしい状態を維持したいもの。
そこで、ハオルチアの子株が増えたらそのままでいいのかについてまとめてみました。
- ハオルチアの子株をそのままにすると、根づまりや根腐れが起こる
- 植え替えと株分けのやり方
- 子株の根っこの出し方
それでは解説していきますね♪
ハオルチアのお手入れに、花ごころの「多肉植物の土」を購入してみてはいかがでしょうか。
水はけが良いため、根詰まりや根腐れからハオルチアを守ってくれますよ。
ネット通販で購入すれば、重たい土を家まで持ち帰る必要がないためおすすめです♪
目次
ハオルチアの子株はそのまま放置して大丈夫?
ハオルチアの子株が増殖したとき、そのままにしてはいけません。
徒長(植物の茎や枝が必要以上に間延びしてしまうこと)したハオルチアは、見た目もあまり良くありませんが、何より植物にとって良い状態ではありません。
- 根詰まりや根腐れにつながる
- 増えてしまう主な原因は日光不足
子株たちが健康的なら大丈夫なのですが、やはりそのままにしておくと根詰まりや根腐れにもつながる恐れがあります。
以前、私も「観葉植物を家に置きたい!」とハオルチアを購入したことがありました。
ですが、植物の手入れなどは面倒でして…。
というより、観葉植物は手入れが必要ないものだと勘違いしていたんです!
なのでハオルチアも購入後はたまにお水をあげる程度で、そのまま放置していました。
そんなことですから、気づけば鉢いっぱいに子株が広がってしまいました。
あんなに透明で可愛らしかったのに、なんだか雑草のように…。
とってもショックでした。
そこでやっといろいろ調べてみたところ、ハオルチアの子株を放置してはいけないということを知りました。
この記事を読んでいる皆さんには、ぜひ長くハオルチアを楽しんでいただきたいです。
しっかり解説していきますね。
根詰まりや根腐れが起きてしまう
増えすぎたハオルチアを放置すると、根詰まりや根腐れが起きてしまいます。
根詰まりとは、鉢の中で根がぎゅうぎゅうに詰まってしまい、植物が必要な栄養や水分を吸収できなくなる現象です。
さらに、土の中が根っこでいっぱいになると、酸素の通り道が少なくなり、酸素を必要としない「嫌気性(けんきせい)菌」が増殖して、根が腐ってしまいます。
これでは、ハオルチアが枯れてしまいますよね。
さらに、根っこだけでなく、子株が増えすぎることで、子株同士が重なって光合成もうまく行えなくなってしまいます。
満員電車でなんだか息苦しくなるのと同様に、植物も増えすぎるといいことがなさそうですね。
子株を増やさないためにできること
ハオルチアが徒長してしまう主な原因は、日光不足です。
私は家の中で育てていますが、実は、ハオルチアは南アフリカに生える植物のため、基本的には日光を好みます。
ハオルチアは十分な光を得られないと、子株を充実させる前に光を求めて茎を伸ばします。
また、過剰な水やりや肥料も徒長になる原因のひとつです。
適切な日当たり、水やり、肥料のバランスが大事なんですね。
もうすでに増えてしまったのですが、どうしたらいいでしょうか?
増えてしまった場合は、子株の植え替えや株分けがおすすめです!
ハオルチアの子株の外し方
ハオルチアの子株が増えすぎてしまったら、「植え替え」か「株分け」をしましょう。
鉢植えのハオルチアは1年〜2年に1回、植え替えか株分けをして、根詰まりを解消する必要があります。
2年以上放置していると、土がカチコチに固まることで鉢内が蒸れやすくなります。
植え替えと株分けはどちらがおすすめですか?
- 鉢を増やしたくないなら植え替え
- 鉢が増えてもいいなら株分け
植え替えや株分けをするのに適した時期は、春から初夏にかけてが良いと言われています。
この時期はハオルチアの生長が盛んになるので、植え替えなどちょっと鉢に手を加えても、新しい株が早く根付きやすいです。
さっそくそれぞれの外し方について解説していきますね♪
植え替えのやり方
植え替えで古い土や腐った根っこを取り除くと、ハオルチアの健康な状態を維持することができます。
一度腐っても、ちょっと手を加えるだけで元の状態を維持できるのはとっても嬉しいですよね。
準備するものもそんなに多くないので、外し方はかなり簡単ですよ!
【準備するもの】 ・ひとまわり大きめの鉢(現在より直径+3cmほどのもの) ・新しい用土 |
手順は6ステップあります。
①植え替えの数日前から水やりを控え、土を乾燥させる
②新しい鉢に鉢底石(はちぞこいし)、用土を1/3ほど入れておく
③鉢から株を取り出す
④黒く腐った根っこや傷んだ葉などを取り除く
⑤新しい鉢に植え付ける
⑥水やりをして、明るい場所に置いておく
鉢底石とは、軽石などの素材でつくられた排水性や通気性に優れた石のことです。
先ほどもお話しした通り、鉢の中の排水性や通気性が悪いと、菌が増殖して根が腐ってしまいます。
せっかく植え替えをしたからには、できるだけ長く健康な状態を保ちたいですよね。
余談になりますが、お手入れをする前は「面倒くさいな」「新しいハオルチアを買おうかな」と思っていましたが、やってみると意外と簡単で。
普段土に触れる機会もないので、植物の香りをより感じられたり、茎や葉っぱってこんな形、柔らかさなんだと気づけたり、さらにハオルチアに愛着をもつことができました。
今では毎日ハオルチアを見つめて、「今日は元気かな?」「いつもと違う様子はないかな?」とめちゃめちゃ可愛がるようになりました(笑)
新しい趣味が増えたようで、ほんのわずかですが、毎日充実した時間をもつことができています!
ちなみに、観葉植物の植え替えに必要なものは100均でも揃えられます!
こちらの記事では具体的な商品について紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
株分けのやり方
株分けをする場合は、まず株が健康な状態であることを確かめてから行いましょう。
すでに腐っている株を違う鉢に植えても、その後健康な状態に戻ることはありません。
せっかくなら、生き生きと生えている子株で行いたいですよね!
【準備するもの】 ・新しい鉢や容器(深さのある細長いものがおすすめ) ・新しい用土(水はけの良い多肉植物用のもの) ・切れ味の良いハサミ |
手順は6ステップあります。
①土をできるだけ乾かしておき、作業しやすい環境を整える
②新しい鉢を用意し、土を入れておく
③鉢から親株を取り出す
④子株にも根が残るように、親株と子株の境目を切り離す
⑤黒っぽい根っこ(腐った根)は取り除き、それぞれの株に植え付ける
⑥水やり後、直射日光を避けた明るい場所へ置く
親株とは、子株がたくさんついたものです。
外し方は子株を指で軽くひっぱると、ポキっと簡単に取れますよ。
また、株元に枯れ葉が付いていたら、一緒に取り除いておきましょう。
実際にやってみたら、大体2週間ほどで発根しましたよ!
ハオルチアの子株を発根させるには?
ハオルチアの子株は発根させることができます。
ここまで植え替えや株分けの方法を解説してきましたが、いざ植え替えなどをやってみた後、よく聞く悩みの1つが「根が出てこない」というものです。
もしハオルチアに水をあげたり、少し触ってみたりした際、「なんかすごくグラつくな…」と感じたら、根がしっかり生えていないかもしれません。
根が張っていないと、土から水分や栄養をしっかり吸収することが難しく、育ちも悪くなってしまいます。
でも大丈夫です。
原因と対策を知れば、ちゃんと元気な姿にしてあげられます。
ここからは、子株が発根しない原因と解決策について解説していきますね。
まず、子株が発根しない原因は主に6つあります。
- 10度以下の寒さ
- 高温にさらされる
- 根詰まり
- 土の劣化(れっか)や蒸れ
- 過度の乾燥
- 害虫被害
ハオルチアが育つのに適切な温度は、15度〜20度と言われています。
寒すぎる、あるいは暑すぎる環境にいると、徐々に根が水分を吸い上げる力も弱まってしまうようです。
そんな中、もう2年以上変えていない水はけの悪くなった土に、1日に何回も水やりをしていたら、土の中もきっと蒸れてしまいますよね。
水やりをする際に、「ハオルチアは元気かな?」「土は湿っぽくなっていないかな?」とちょっとでも気にしてあげましょう。
それでは、ここからは解決策について詳しく解説していきますね。
方法1:水はけの良い土に変える
発根させるためには、土を変えてみましょう。
【手順】 ①清潔で水はけの良い乾いた土を用意する ②切り口を乾燥させた子株を挿す ③土の約1/3が湿る程度に水やりをする ④土が乾いたら再び水を与えて発根を待つ |
以前、私も株分けをした後、なかなか根が張ってくれませんでした。
せっかくハオルチアを枯らさないために株分けしたのに、根が出なくて、株分けしたことをちょっと後悔しました。
でもよくよく考えてみると、確かに古い土を使い回していたなと気づきました。
「新しい土を買わなくてもいいよね」と今まで別の植物を入れていた土にハオルチアを植えていたのです。
そりゃあ水はけも悪くなるに決まっています。
みなさんは、ちゃんと新しい土に植え替えてあげてくださいね!
方法2:葉挿しをしてみる
「葉挿し(はざし)」とは、多肉植物の殖(ふ)やし方のひとつです。
なんと、一枚の葉から発根するんです!
やり方は、乾いた土の上に葉っぱを置いておくだけでとっても簡単です。
【手順】 ①乾いた清潔な土に葉を置く ②根が出てきたら、土の表面が湿る程度に水を足す ③新芽が出てきたら、徐々に水やりの量を増やしていく |
根腐れを予防するためにも、水やりはしっかり土が乾いたかを確認してから行なってくださいね。
私は観葉植物を育ててから、葉挿しという発根方法があることを初めて知りました。
今まではちょっと手が触れたときにポロッと取れてしまった葉っぱを見て、「あぁ。もう弱々しく茎についていたんだな」とそのまま外に捨ててしまっていました。
でも、枯れていなければまた次の世代を育てられるため、これからは葉挿しをやっていこうと思います!
特に根を出しやすいのは、成長が盛んな春と秋ですよ!
方法3:光に当てる
根をしっかり張らせるためには、光に当てることも大切です。
直射日光を当てると葉が傷みやすいと言われていますが、あまりにも日当たりが悪いと、あっという間に子株も増殖して弱ってしまいます。
室内であれば、南〜東向きの窓際に置くのがおすすめですよ。
一方で、一人暮らしのアパートなどに住んでいると、日当たりのいいスペースがないと悩むこともあるのではないでしょうか。
日当たりの良い場所が見つからない場合は、植物育成LEDライトを活用するのもおすすめです!
方法4:気温に注意する
気温が10度以下の環境下にハオルチアを置かないようにしましょう。
ハオルチアは、他の多肉植物に比べてあまり寒さに強くありません。
そのため、寒い場所にずっと置いておくと、徐々に色がくすみがかって根も傷んでしまうようです。
冬は室内管理にするなど、気温の変化に合わせて育てていってくださいね。
ちなみに、観葉植物の葉っぱがふにゃふにゃになる理由はご存じですか?
実は、こちらも復活方法があるようです!
詳しくはこちらの記事を読んでみてくださいね。
まとめ
- ハオルチアの子株をそのままにすると、根づまりや根腐れが起こる
- 植え替えや株分けをすることでハオルチアの健康を保てる
- 子株は「土の入れ替え」や「葉挿し」などで発根しやすくなる
今回は、「増えすぎたハオルチアの子株をそのままにしていいのか」という疑問をまとめてみました。
植え替えや株分けもたったの6ステップでできるため、かなり簡単に手入れができるとわかりましたよね。
観葉植物はついついそのまま放置してしまいがちですが、これを機に、どっぷりその魅力にのめり込んでみてはいかがでしょうか!
ハオルチアのお手入れに欠かせないのは、水はけの良い「多肉植物の土」ですよね。
こちらの土は虫もわきにくいため、室内で育てている方にはとってもおすすめの商品です。
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